2018.05.30micro:bitで始める小学生からのプログラミング
参加報告!「東京大学情報学環プログラミング教育シンポジウム Micro:bitを使ったIoTプログラミング教育」
こんにちは、代表の小林です。
先日、2018年5月20日に東京大学にてシンポジウムがあり、登壇させていただきました。「東京大学情報学環プログラミング教育シンポジウム Micro:bitを使ったIoTプログラミング教育」と銘打ったシンポジウムで、Micro:bit という小型の教育用のコンピュータボードを使ったプログラミング教育の事例などを紹介しつつ、今後の方向性などについて議論するという内容でした。私の発表内容は、越塚先生とのコラボレーションで広島国際学院高等学校でやらせていただいていた、IoT実験室でのプログラミング教育の授業と、東大でやっていたマイコンカーの話を紹介させていただきました。
展示もさせていただきまして、マイコンカーを実際に走らせている様子やプログラムの内容などを展示していました。
シンポジウムの内容としては、基調講演で Micro:bit Educational Foundation Head of Asia Pacific の Waris Candra 氏を迎え、Micro:bit の紹介や Micro:bit を使った Physical Computing に関しての話、世界中で使われているなどの話がありました。
その後、東大越塚先生から東大越塚研究室で実施しているプログラミング教育に関して、歴史を振り返りつつ、ご自身の経験なども踏まえた上で話されていました。実際に大学でやっている活動で、マイコンカーを使ったワークショップや、問題発見型のワークショップなどをやっていることの紹介をしていました。その後、前述した私の話があり、問題発見型の方の話は、越塚研の大杉さんが紹介しました。「地球を救う」という規模感や、キレのあるトークで会場を沸かせていました。
その後、パネルディスカッションに入るのですが、ポジショントークとしていくつか話をいただきました。最初に小学5年生の上田谷怜くんに、私がやらせていただいたマイコンカーのワークショップに参加した際のご紹介をいただきました。家でもいろいろやられていた様子をビデオでご紹介いただき、自分で工夫して曲がる時にニコちゃんマークを出すなど、おっさんの発想では出てこない内容で新たな発見がありました。
次に、富谷市立富谷小学校の金先生に実際の学校の現場で利用されている実例紹介をいただきました。理科の授業や音楽の授業での利用について話されていました。理科の電気のところで使うのはパッと思いつく内容ではありますが、音楽でリコーダーを使う代わりに Micro:bit というところは、面白い視点だと思って拝聴しました。
そして、Switch Education の小室さんに、Micro:bit を活用事例の紹介をいただきました。自身のお子様に使ってもらうなど親の視点も交えつつ、子供が楽しんでできているか、最終的な意思決定者である「お母さん」に受け入れられるかなど、ユーザ目線、母親目線な話が印象的でした。
そして、鵜飼さんのトーク。鵜飼さん自身は現在◯科省に在籍ですが、この場ではあくまで「個人の立場」でのお話とのことで話を展開されていました。King’s College London に留学していた経験なども交え、現在のイギリスでのプログラミング教育の状況などの紹介をいただきました。
最後に、パネルディスカッションで大いに盛り上がりました。会場からは多くの質問が出てきて、活気に満ちた会場だったと思います。この手のシンポジウムだと、基調講演だけ聴いて帰る人も多いのですが、パネルディスカッションの最後まで多くの方が聴講されていて、大盛況だったのではないかと思います。
個人的には、プログラミングは楽しい、いかに楽しめるか、という視点が重要というのが、印象に残った言葉でした。
大変有意義な時間を過ごすことができました。ご参加された方々、ご登壇いただきました方々に感謝申し上げます。また、違う機会にお会いできれば幸いです。
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