2024.05.17タイムレスな子供の教育
子どもたちに将来必要となるスキルとは?(20~30年後の未来を考える)
こんにちは!タイムレスエデュケーションの鈴木です。本日はプログラミング学習の重要性と子どもたちに将来必要となるスキルについて紹介させて頂きます。なぜエンジニアを目指すわけではないのにプログラミングが重要なのか?論理的思考を身につけるなら他でもよいのではないか?といった話をよく聞くので、どういった観点でプログラミングが重要であるかを知って頂ければと思います。今回だけに限らず今後もいくつか記事を書きますので、ぜひチェックしてください。
20〜30年後の世界
さっそくですが、子どもたちが社会に出て働くようになる20〜30年後の世界はどのようになっているか考えてみましょう。一部抜粋ではありますが、第4次産業革命といわれる、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボット等をはじめとする技術革新が一層進展すると文部科学省(4ページから:技術革新の急速な進展)が発表しています。
「本当に?」、「嘘でしょ。」と思った方もいるのではないでしょうか。少しさかのぼりますが、今から30年前の1990年代、現代の技術革新を想像できたでしょうか?当時コンピュータは高級品であり、携帯電話もあまり普及していませんでした。固定電話で連絡を取り、外出している人との連絡はポケベルを使っていましたね。それが30年後の今、一人一台コンピュータ(パソコンやスマートフォン、タブレットなど)を持っており、たくさんの便利なアプリケーションが登場しました。たった30年で今の社会となり、高度な技術が伴うことでさらに技術革新が加速すると思われます。例えば、体内にICチップを埋め込んで電子決済を行うコンピュータ技術もすでに存在しています。そう遠くない未来で脳にICチップを埋め込み、直接相手に情報を伝えるような技術が登場するかもしれません。また、現在すでにChatGPTのような様々な生成AIや予測精度が高いAIが登場していますね。人間の言葉をもとにAIが文書や画像、音楽などを生成できるようになりました。2045年にはAIが人を超えるシンギュラリティー(技術的特異点)に到達すると言われています。AIの需要は更に高まり、AIを使いこなすためにはコンピュータの知識が必要不可欠です。このような状況からこれからの時代で生きていくためには、コンピュータは切っても切れない関係であり、コンピュータを使いこなすことは当たり前のスキルとなります。
将来の職業
さて、技術革新が進んだ世界の職業はどのようになるでしょうか。オックスフォード大学の論文(1ページ冒頭)では、コンピュータ化により労働人口の約半分がコンピュータに取って代われる可能性があると記載されています。
具体的にどのような職業がコンピュータ、AIに代替されているのか。よく言われているものは事務処理などのルーチンワークなどが挙げられます。また、銀行業務などもシステム化が進み、電子決済や帳票OCR、チャットボットなども導入されています。コンビニやスーパーなどレジ業務もセルフレジやレジゴー、無人店舗などが導入され、少しずつ人手が不要になっています。その他にはセキュリティ技術も進歩し、防犯カメラの性能が上がることで警備の仕事も変わっていますね。自動運転技術が進歩し、無人運転が少しずつ導入されています。このように身近な多くのものにコンピュータが内蔵されており、今の子どもたちには将来「プログラムの構造が理解できるスキル」が求められます。
将来どの業種であってもシステムを使った事業展開が主流となり、プログラムは知っていて当たり前の知識となります。様々なコンピュータ技術の仕組みを知って理解することができれば、様々な分野で事業の提案や企画ができるようになりますね。
コンピュータに取って代われないための3つのスキル
さらにコンピュータに取って代われないためには、どのようにコンピュータを使うかを考えることが重要になります。どんなビジネスでも競合との差別化を図るためには、他にはないアイデアで勝負するしかありません。コンピュターに取って代われないためには他にどのようなスキルが必要になるのか、3つのスキルを紹介します。
画像出典:Unsplash(https://unsplash.com/)
1つ目は、クリエイティビティです。AIにも苦手なことがあります。過去のデータに基づいて処理することは得意ですが、ゼロから新しく何かを生み出すというクリエイティブな作業は苦手とされています。そのため、従来の勉強の正解が一つに決まっている問題を解く力ではなく、新たなものを創造していく力が重要になります。
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2つ目は、コミュニケーション力です。技術が進歩し、これから創造するものはより高度なものになるでしょう。高度なことを一人で成し遂げることはさらに難しくなっていきます。様々な人を巻き込むために、熱意を持って人に話ができる力、周りを巻き込んでいく力が重要になります。
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3つ目は、コラボレーション力です。将来はさらに複雑化する世の中になっていきます。あらゆる人たちと協業して新しい物を生み出していくために、ボーダレスな世の中になるにつれて必要となるスキルです。コンピュータを使いこなした先で一線を画すためには上記の3つのスキルが求められます。
プログラミング教育が重要な理由
このように、プログラミング教育が重要な理由は、今後の将来でコンピュータとは切っても切れない関係にあるからです。どのような業種に就いたとしても重要なスキルとなります。また、プログラミングも上記3つのスキルも簡単に習得できるものではなく、繰り返し試行錯誤して自分なりに経験を通して会得するほかありません。プログラミングにはクリエイティビティ、コミュニケーション能力、コラボレーションの力といった素養を高める要素がたくさんあります。例えば、スクラッチなどのプログラミング教材では、コードを書かずともブロックを並べるだけでキャラクタを動かすプログラムを作ることができます。プログラムの構造を理解しながら、自分で考えてアニメーションやゲームの機能など作ることができれば、クリエイティビティの素養を伸ばすことができます。また、それを他の人に紹介し、意見交換をすればコミュニケーション能力、コラボレーションの力といった素養も伸ばすことができます。もちろん、ただ説明に沿ってやるだけではそれらの素養は伸ばすことはできません。いかに自分で考えて生み出す経験をするかが重要になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。「プログラミング=論理的思考」というだけでなく、将来求められるスキルとしてプログラミング教育の重要さを知って頂けますと幸いです。次回はコンピュータを使いこなし、プログミング学習を経た先で、具体的にどうような場面で活かせるのかを書かせて頂きます。もし興味がある方はTwitter、Facebookで告知しますので、フォローをお願い致します。タイムレスエデュケーションでは、子供たちが“タイムレスな陳腐化しないスキル”を身に付けられるよう、創造する活動に重点を置いたプログラミング授業を行っております。体験会をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。最後までご一読頂き、ありがとうございました。